本当に青年会議所は必要とされているのでしょうか。創立60周年を3年後に控え、もう一度「新日本の再建は我々青年の責務である」という一節を胸に刻み、創始の頃の精神に戻り、この荒廃した社会を変えるべく、運動を展開する時期に来ているのではないでしょうか。
NPOや各種ボランティア団体が全国各地で活躍する昨今、ある分野に特化したNPO法人やボランティア団体には、その分野では敵いませんが、利他の精神で行う青年会議所運動は他の団体とは違い、運営費用を会員からの会費で賄う、誰からもどこからも干渉を受けない独立自尊の団体だからこそ、青年会議所は今必要とされているのではないでしょうか。年金問題をはじめ多くの諸問題を抱えた行政を信じられますか。不祥事の多い政治家を信じられますか。そんな時代だからこそ、青年会議所の公正中立な姿勢、公益性に富んだ青年会議所の事業が重要なのです。
CSR(企業の社会的責任)が民間企業では当たり前になっている今、社団法人はより公益性・公共性が求められる時代になっています。平成20年末から本格施行される公益法人制度改正により、平成25年までに現行の社団法人は廃止され、一般社団法人になるか公益社団法人になるかの選択をしなければなりません。もちろん社団法人前橋青年会議所は公益社団法人を目指さなければなりません。「明るい豊かなまちづくり」を目指す団体だからこそ公益性を追求することで、より一層地域から信頼される存在になるよい機会ではないでしょうか。今の青年会議所は残念ながら内向きの事業もあり、青年会議所メンバーのための事業も行っているのが現状です。会員から集めた会費で運営しているのに会員へのサービスが無いのはおかしいと言われる会員の方も居るかもしれませんが、「奉仕・修練・友情」のJC三信条の通り、己ではなく他への奉仕をすることにより修練し自己を磨き、友情を育むことが青年会議所運動の真髄ではないでしょうか。地域社会が何を求めているのかを敏感にキャッチして事業に活かし、そして青年会議所の組織力と情報力を活用して、これから何が地域社会に必要なのかを伝えることが、大きな役割だと考えます。今だからこそ、本当に地域から信頼され頼りにされる青年会議所として、活動をしていかなければならないのではないでしょうか。
次の世代につなげる事が我々の大きな責務だとすれば、今の自然環境は危機的な状況になっています。地球温暖化、オゾン層の破壊、森林の破壊、砂漠化、環境悪化による人体への影響など、環境破壊について挙げれば枚挙に暇がありません。次世代の人々が安心して暮らせる環境を維持することが、これから非常に大事な事となります。わがままでエゴの塊みたいなJAYCEEが率先して環境について取組めばきっと変わります。「自分ぐらいは大丈夫」から「自分だけでも」という意識変革が重要です。次世代に引き継ぐ為にまず自分たちが変わることで社会が変わります。そして次世代を担う子供たちへの環境教育を進めることで環境の悪化を少しでも食い止めることにつながります。環境に負荷を掛けない生活は、自然と身に付くものではありません。なぜそうしなければいけないのか教えるという事が重要なのです。教育改革で道徳が話題になっていますが、教えるという事が重要で、教えなくてもわかる事も沢山有りますが、人間は考えて行動する動物ですから、教えなければならないことも多いのです。道徳も環境も教えるという事が重要です。その教育の場である学校が荒廃し、多くの問題を抱えています。次世代の日本を背負っていく子供たちの教育の場を守り発展させていくのも青年会議所の大きな仕事だと思います。なかなか立ち入るには難しい教育の場ではありますが、「コやじの学校プロジェクト」のような青年会議所でなければ出来ないことを進め、積極的に教育の場に絡んでいくことで、学校も変わっていくのではないでしょうか。
最後に第53代米谷会頭の会頭所信の中で引用されていた、第42代岡田会頭の会頭所信の結びの一節です。私の信じる青年会議所で活動する上での行動指標です。
ちょっと無理して 出かけてみよう
きっと 素敵な友がいる・・・
ちょっと無理して やってみよう
きっと 新しい自分が見つけられる・・・
まず出来る事から始めよう
肩の力を抜いて しかしあくまでも青年らしく前向きに・・・
ちょっとずつ一人一人が勇気を持って前に進むことで、自分が街がそして社会が大きく成長すると信じます。何時か必ず実現しなければいけない大きな目標のために組織を整備し、LOMの力を蓄える一年にしていきたいと思います。微力ではありますが、前橋と社団法人前橋青年会議の発展のために、一生懸命邁進する所存でございます。会員諸兄に心からのご協力をお願い致します。
正会員 佐伯 一