理事長 高浦 亮
はじめに

昭和25年、前橋青年会議所設立にあたり、『新日本の再建は我々青年の仕事である。』として戦後復興期の生き抜くことを目的とする時代から、現代は飽食とゆとりが蔓延し、満足を求める時代へと変遷するに伴い、青年会議所も時代に則した社会運動へと絶えず変化してきました。バブル経済崩壊以降、リーマンショックなどの経済的打撃を乗り越えてなだらかな経済回復の兆しの中、東北地方沿岸部を中心とした東日本大震災によって、まさに国難といえる時代を迎え、安全・環境・エネルギー問題など、わが国は国を挙げて、未知なる課題に取り組まなければなりません。 こうした時代背景のなか、私達青年会議所は、未来を見据えた新しい価値観を見出し、新たな視点に立った次世代への道筋づくりを目指して、本年の運動を推進して参ります。
明るい豊かな社会の実現に向けて
私達青年がまちづくりを行ううえでは、地域の将来像を明確にし、地域ビジョンを創造することが重要であると考えます。地域が持つ問題と可能性に真摯に向き合い、将来を見据えたまちの在り方、地域が抱える問題点や課題を見出し、その解決に向けた運動が重要と考えます。現在この前橋市における課題は中心市街地の空洞化、経済・観光などの事業活動の更なる発展、市民参画型社会の実現が挙げられます。青年会議所の事業を通じて、市民自らがまちづくりのプロセスに参加できる機会を増やし、市民の手で活気ある前橋づくりを実現させなければなりません。
青少年の健全育成
まちづくりには、前述の直接的な地域活性施策と同時に、街の将来を担う青少年の健全育成を欠かすことが出来ません。これまで私達青年会議所は、青少年を取り巻く諸問題への取り組みや、社会体験などを通じた学びの機会を提供してきました。今後は青少年の夢を育むことに注力し、子供達に印象深い体験や経験を提供して、後の人格形成に少しでも役に立てる様な事業を実施し、次世代に私達の想いを繋げていきたいと思います。
次世代リーダーの育成
青年の使命は次代を担うリーダーたらんとし、その修練を重ねることにあると考えます。今後私たちは多くの意思決定の場において必要な決断力を身につけていかなければなりません。激しい時代の変化と厳しい社会情勢の中においては、物事の本質を見極める力を養い、正しい決断の出来るリーダーの育成が急務であると考えます。これまでは各種事業の遂行によって得られる経験やスキルを持ってリーダーとしての資質を間接的に学んで参りましたが、本年は直接的なリーダー育成としての指導力の開発に重点をおいた教育プログラムを行い、実践を通して地域社会に貢献出来る人材の輩出を目指します。
志集う会員拡大へ
近年長い経済不況と少子化の中で、青年会議所運動へ参加する世代の減少が顕著になって参りました。加えてNPOなどの各種団体の設立により、まちづくりに対する興味や志があっても様々な団体へその人材が分散化していく傾向にあります。私たちと同じ想いを持つ志ある人々が増えることは時代の多様化の中で歓迎すべきではありますが、まちづくり運動を通じて奉仕・修練・友情の3信条を育むことの出来る青年会議所は他団体と比して、より貴重な存在であると確信します。会員の拡大は組織存続の手段ではなく、運動を通じて地域に貢献出来る人材を一人でも多く育成する継続的な社会貢献といえます。またその活動は入会のみを目的とした狭義な活動ではなく、あらゆる世代を通じて青年会議所の理解者づくりとなり、事業活動に対する協力者、参加者の拡大に繋げていくことが重要です。
誇りある公益法人を目指して
昭和42年10月、前橋青年会議所は会員各自の公益性に対する自覚をより高め公益法人としての性格を明確にするべく社団法人格を取得しました。以来、私たちはその意思を受け継ぎ、明るい豊かな社会の実現を目指して運動して参りましたが、今般の公益法人制度改革に伴い、青年会議所が持つ公益性を新しい時代の要望に合わせていかなくてはなりません。本制度には様々な課題はありますが青年会議所が運動の本質を損なわず、さらに制度に迎合することなく法人格の移行を目指し、組織の存続と変革を図ります。
群馬県のリーディングLOMとして
本年は(社)前橋青年会議所より群馬ブロック協議会会長を輩出する事となり、県下の青年会議所の範となることが求められる一年となります。この事はこれまで以上に積極的な青年会議所運動を実践していくことと認識し、組織としての体制強化と会員一人一人の意識の向上が欠かせません。そのためには、地域に根差した青年会議所運動を主眼としながらも、群馬ブロック協議会、関東地区協議会、日本青年会議所などで得られる貴重な経験にも目を開き、そこで活動するメンバーとの連携を強化して、それぞれの運動の成果をLOMメンバーと共有できる組織を確立します。
おわりに
本年は、事業活動及び組織変革において、既存の概念にとらわれず新しい価値観の下で青年らしく行動していきたいと思います。
永きに渡って築かれた青年会議所の歴史に敬意を表し、当該年度としての責務を果たせるよう、会員各位の積極的な参加を御願い申し上げます。
