2017年度 公益社団法人前橋青年会議所 理事長意見書

 様々な物事が加速度的に普及し、必要なものは必要な時に手に入る。人と人のつながりはますます薄くなり、失敗を認めずに責め立てる。批判だけに明け暮れ、対案を示さない。限界を低く設定し、そこから先へ進まない。答えだけを求め、そこに至るプロセスや考える力を養わない。誰かが変えてくれる、誰かに任せればいい、そう思って問題を先送りし、漫然と毎日を過ごしてしまう。端的に言えば、現代はそのような状況に陥ってしまっていると痛感しています。

 昭和25年4月、自分たちが戦後の荒廃した地域を再興するという気概の基、前橋青年会議所は、全国で3番目に産声をあげました。そして、現在に至るまで、その気概は一点の曇りもなく、会員へ受け継がれています。

 誰もやらない、どうやればいいかわからない現代の状況は、当時の青年が直面したものと相通ずると感じています。昔も今も変わりなく、我々JAYCEEが変えるしかないのです。他の奉仕団体と一線を画し、常に変革をもたらす集団でなければ、存在する意味がありません。

 とはいえ、青年会議所にも現代社会の抱える問題が入り込んできてしまっているのも紛れもない事実です。常に物事に疑問を持ち、もっと良くするためにはどうしたらいいかを考え、問題解決する力を一人ひとりがさらに磨く必要があります。JAYCEEだからこその崇高な共通目標を持ち、それに向かい、地域に住み暮らす人々のリーダーとして、自らが成長し、進んでいかなければなりません。会員それぞれが、自分の気持ちを根本から奮い立たせる手段として、JCを活用すべきです。失敗を恐れるのは終わりにしましょう。失敗するのであれば、全力でやった結果でなければ意味がありません。

 刻々と変わる経済状況、少子高齢化、安全保障や世界情勢。広く見渡せば、身の回りには様々な課題があり、それが私たちの地域にも影響を及ぼしています。そのような事に向き合い、住み暮らす地域と絡めて解決の糸口を見出し、様々な団体を巻き込んで運動を展開することは、JCでなくては具現化できないと言っても過言ではありません。我々の普遍的な理念である「明るい豊かな社会」の実現に向け、行政や各種団体との関係性をより深化させながら、地域の抱える諸問題を解決し、自らの価値を高めていける組織でなければなりません。

 「今を生きる」
今だけを楽しみ、刹那的な生き方をするということではありません。未来の地域のため、未来の自分たちのために、今の時間に少しだけの負荷をかけ、前進しましょう。今、この瞬間を振り返ったとき、後悔するのではなく、よくやったと思えるため、自らを律して生きましょう。今を全力で生き、未来につないでいくことは、我々でしかできないという自負を持ちましょう。

 これからの未来のため、今、私たちは何ができるのか。
 前橋青年会議所でしかできない事は何なのか。

 前橋青年会議所の歴史と伝統を継承し、未来に向け、さらに素晴らしいものへと昇華させることをお約束申し上げ、私の意見書とさせて頂きます。